参政党は、2020年に設立された比較的新しい政治団体で、「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」という理念を掲げています。その綱領や政策から見えてくるのは
保守的な価値観を基盤にした独自の国家観と社会構想です。以下にその特徴をわかりやすく整理します。
🏛 綱領と理念の概要
参政党の綱領は、以下の3本柱で構成されています:
先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる
天皇を「権威」として社会の中心に据えることで、為政者の「権力」乱用を抑制し、国民を守るという伝統的な国柄を維持する考え方。
日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する
外国依存からの脱却と、国際社会への貢献を両立させる姿勢。
日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる
日本文化や価値観を重視し、調和を重んじる社会の構築を目指す。
🔍 政策の特徴と重点分野
参政党の政策は、以下のような重点分野に分類されます:
1. 教育改革
「学力より学習力」「自尊史観(歴史修正主義)」を重視。
地方自治体によるフリースクール設立支援。
2. 食と健康・環境保全
有機農業・無農薬栽培の推進。
化学物質に依存しない医療体制の構築。
昆虫食・培養肉・遺伝子組換え食品に反対。
3. 国防と外交
自衛軍の保持、憲法改正による防衛力強化。
「八紘為宇」の理念に基づく新秩序外交。
NATOやWHOへの懐疑的姿勢。
4. 国家アイデンティティ
男系による皇位継承の堅持。
戸籍制度の維持。
LGBT法案や夫婦別姓に反対。
📜 新日本国憲法構想
参政党は2025年に「新日本国憲法(構想案)」を発表しました:
条文は現行の103条から33条に簡略化。
「国民主権」「基本的人権」「平和主義」の文言は削除。
天皇を統治権の主体とする規定。
自衛軍の保持と首相による指揮権。
教育勅語や神話の教育義務化。
この憲法案には、立憲主義の理解不足や人権規定の欠如などを指摘する批判もあります。
🧭 参政党の位置づけと評価
既存の保守・革新の枠を超え、「支配層 vs 国民」という構図を打ち出す。
SNSやYouTubeなどを活用した草の根型の情報発信。
若年層や政治不信層に支持を広げる一方、極端な主張や科学的根拠に乏しい政策への懸念もある。
参政党は「自分たちで政治を創る」というDIY的な発想を掲げ、既存の政治体制に対する強い批判と独自の国家像を提示しています。理念と綱領からは、伝統・自立・調和を重視する姿勢が明確に読み取れます。