「鼻から牛乳や」「ねえ、薬きまってる?」衰弱していたウィシュマさんに入管職員 「命預かる施設」とかけ離れ
2021年8月11日 06時00分
名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が3月に死亡した問題で、出入国在留管理庁が最終調査報告書をまとめた。名古屋入管の対応や医療体制に問題があったとする内容。これまでも死亡事案が注目されるたびに再発防止策を打ち出してきたが、収容外国人が亡くなるケースは後を絶たない。(豊田直也)
◆体調不良の訴え「仮放免のアピール」と軽視
「鼻から牛乳や」。最終報告によると、死亡5日前の3月1日、衰弱したウィシュマさんがカフェオレをうまく飲み込めず、鼻から噴き出した。この時、介助していた職員はそう言ってからかった。死亡当日の朝には、抗精神薬を飲んでぐったりしているウィシュマさんに「ねえ、薬きまってる?」と話しかけていたことも判明。職員は「フレンドリーに接したいとの思いから」と説明したという。
最終報告が「人権意識に欠ける」と評した、死に際の収容者をばかにするような職員の発言。上川陽子法相が繰り返してきた「入管は大切な命を預かる施設」という説明とはかけ離れている。
こうした職員の態度は、ウィシュマさんの度重なる体調不良の訴えを「仮放免を受けるためのアピール」と軽視し、内規に反して上司に報告しなかった対応とも通底する。
◆後を絶たない入管施設での死
最終報告では、死亡当日が土曜日で医療従事者がおらず、救急搬送まで時間を要したことを問題視。常勤医の配置や休日の医療体制の強化を求めた。
同様の再発防止策は、過去にも打ち出されてきたが、入管庁によると、2007年以降に限っても、各地の入管施設で計17人が亡くなった。
14年には茨城県牛久市の東日本入国管

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